Ladies Dormitory
多摩・八王子キャンパス学生用アパートメント
"CATS"

Minami-Hashimto, Sagamihara


防音・防振 混工法トライアル


 

つぶや記

 高校時代の同級生だったダンナから設計依頼のありがたいお声をかけていただいた。が、実質、奥様が建築「プロデューサー」全権。 
 奥様、(ほんの少し昔の若かりし頃の)女子学生に戻った気分で(その世代にウケル)「好み」を代弁、「ペンション風のかわいらしいのを」とおっしゃる。 


 「オイラ・・(そういう)の好みではありません。が・・・」と正直に伝えてお請けした。
  
  ウケをねらう客層をこれほど明確にして、かつ環境的・社会的存在でありたいと願うトライアル、真摯に立ち向かおうと思った。 
 
  生物的「繁殖誘引フェロモン」最盛期、異性に訴え、誘引する、そういうものを選ぶ・もう遺伝子感性。そういう「感性」にうけるものとは・・

【特性】
  • エッセンスのつかみ取り感覚は大胆かつ俊敏
  • 当たる商品に直感的に乗り、なだれこむ摩訶不思議な不和雷同センス
  • 仕掛け人が乗せたのか、乗せられたのか、先導、かつ追随、かつ見切りの早さ、どれも入り乱れたような・・・
    (=常に次から次と消費して、すぐ「古びれるその場限りデザイン」見極めて使い捨て・・
・・・の目に遭わないように、「受けを狙って」も、ギリギリの恒久性を保っていかなければならない。 建築とは長く生き続けなければならない耐久財。
 対して、
  • おのが花の時代の短さを察してか
  • 短いスパンの時間感覚にエキセントリックに
  • 一番金を動かしひっぱっていく消費集団

    (オトコらは、彼女らが歓べばそれでいい、どうでもいい透明な存在か?(^^) 
     
      日本の野卑な男社会のホンネ?は「女、こどもじゃあるめぇし・・・」と一方で小馬鹿にしながら、しかし現実
  • その層を目当てに、もっとも心血注いでいる(儲けりゃいいやで(^^ )

  彼女らを、侮るか、面と向き合って勝負するか、その姿勢次第が如実に結果にあらわれる。
 清里や白馬あたりのキッチュ(というより、メチャクチャな)浅はか観光地の実物の光景は、おおよそは、「こんなもんでよかんべえ」という侮りをあらわにした野卑なオトコ達・カッペたちのゲスな心根が聞こえてきそうなものばかりがあちこちに。

 それでも人(=観光客)が来る。(=ギャルとそれにくっついてくるアッシー君たち)
といっても、その人気?はただ低年齢・後続世代が順繰りあがって来ているだけの一見の人出であって、よほど間抜けなリピーター以外、2度は誘われまい。
 もうすぐハイティーン自体激減する時代が来れば、それっきり。
 

金回り悪くなって、若作りの化粧の維持がメンテがちょっとでも剥げれば、それこそ敏感に「サイテーッ」と侮蔑される命運にある。 

  • 花は花として短くも咲き誇って競うが大かたの本態

 永く「風景なるもの」をとどめたいコチラの思惑具合とどう折り合いをつけるか・・

 ただ、ペンキ塗りはダンナの趣味と聞いたので、それなら、いつも「かわいい」キーワード感性に多数?集約される層の目を意識した、これほど楽しい趣味はないとおだてて、まめなメンテの確約に乗っていただいた(^^。
  ペンキの重ね塗りで、齢を重ねた一種生活感の味わいある、「ロングスカートの落ち着きの着付け・躾のアーリーアメリカン風マダム」が出迎えに出てきそうな・・・そんな風格の建物人生を期待できるかもと。。


  工法・性能の研究的に試してみたい試みなど織り込みながら、(女学生に持てたい一心)純粋な?モチーフで取り組んだことに恥じらいはない。         
  ねらいどおり?下見に訪れ即座に入居を決めていく美大系新入生たちの、「かわいい!」の連発は、おかしいが妙に心を高揚させるものがあった事実(^^。
 ショウガネーナー、デレ男・・・→(^^; 
 
 外装のメインカラーは、奥様の独断的好みに無条件に服したが、けだし、候補に「日本の伝統色」という色見本を用意させていただいた。           
  「わさび色」という、並には使えない感覚の色を自信をもって選ばれた。                             
  まいりました m(__)m
                              
 最後は「プロデューサー」が見事に!決めて、すべての成果を自分のものになされた(^^ 
   



  
 その後、某アパート&ハウスメーカーが、デザインを参考にさせて欲しいと写真撮影の許可を求めて、大げさに写真に撮りまくっていったとか、奥様の満足を象徴する後日談。 
(TV宣伝とパンフレットだけ格段に名の通ったメーカーだったが、今そこが業界売り上げナンバーワンと最近の新聞記事で知っておどろいた。) 
 絶望的な話題だ・・・
  

 

・ 工法・構造的特徴

    • ツーバイフォー(耐力壁枠組み工法)であるが、大メーカーの資金ざんまいのように形式認定を(建築確認申請上)とれないので、おおわく在来軸組み(柱と梁)工法と組み合わせた。予算をさして増大させない範囲の独自の防音・防振構造の試行、実験作にさせていただいた。
       
    • 基礎、逆お碗形の一体土間コンクリート。下には耐震と蓄熱にたっぷり粒度調整砂利を仕込んで効果試行。
       
    • 屋根、小屋裏空間は通風換気・断熱空間。2階各室界壁、独立ロフト3層構造

 

◆各室界壁

・軸組み厚の壁(厚105)

・間柱2x4を倍ピッチ@225 交互に千鳥入れ

・隣室同士の壁下地は接触しない別々の構造

 

 

界壁1


→壁両サイドで下地間柱が別々なので、振動音波は伝わらない

・防音グラスウールは倍量
・下地面材も二倍層(12mm厚不燃ボードx両面各2層)

 

2階床

根太(大断面材 2'X8')
@455

 

・根太ピッチの間に床から離れた別の(大断面材)天井ノブチ受け材を通し

・吊木を設けない、天井下地ノブチ組

・2階の床振動が
天井構造には伝わらず、天井面が独立した防振・防音構造

天井材下地(12mm厚不燃ボードx2層)  


 


工事監理写真ページ作成中

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